2026.05.14
ジャカルタで迎える、二日目の朝。 熱を孕んだ異国の空気の中で、私の一日は「食」から始まる。
今朝も協力会社の社長とテーブルを囲む。 皿に盛られた料理を前に、交わす挨拶は決まっている。 「お互い、よく食べますね」 思わず笑みがこぼれるが、これは冗談ではない。未知の地で戦う経営者にとって、食欲はそのまま生命力であり、判断力の源泉だ。しっかり食べ、腹を据える。それこそが「黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス)」を引き寄せるための儀式なのだ。
さて、今日の本番はジャカルタの実習生面接。 その数、なんと27名。 一人ひとりと向き合い、その眼差しの奥にある「覚悟」を見極める。ステンレス鋳物の世界は甘くない。だからこそ、こちらも魂を削って対話する。一日中、喉が枯れるほどの時間を要したが、結果は極めて充実したものだった。 まだ正式決定ではないが、彼らの瞳の中に「福山ステンレス」の次なる進化の光を見た気がする。その詳細は、また後日ゆっくりと語ることにしよう。
面接を終え、ジャカルタのディープで猥雑な街並みを車で通り過ぎ、夜の会食会場へ向かう。 ふと、自分自身を省みる。 私は、世間が思うほど強い人間ではない。むしろ、人一倍「臆病」な男だ。 止まっていると、不安が足元から忍び寄ってくる。現状に甘んじることは、私にとって「死」と同義だ。だからこそ、私は動く。不安を振り払うために、国境を越え、現場を歩き、新しい出会いを求め続ける。 この「臆病」こそが、私を突き動かす最強のスタンド能力(エンジン)なのかもしれない。
会場に着き、朝と同じ挨拶を交わす。 「お互い、本当によく食べますね(笑)」
これでいいのだ。 食べて、動いて、変化を掴み取る。 ジャカルタの夜風に吹かれながら、私は明日へのさらなる一歩を確信した。
福山ステンレスの挑戦に、停滞という文字はない。 さあ、明日もフルスロットルで突き進むぞ!