社長ブログ

鋳物屋365日ブログ ~その56~

2024.02.25

写真は鋳物業界で使う「木型」という模型です。
鋳物を形にする前にはほとんどのプロセスで「木型」を使用します。
木型の形状は多種多様で、写真は弊社で使用してる木型です。
木型模型の材質は、発泡スチロール・木製・アルミ・樹脂製と鋳造プロセスによりいろいろあります。
ちなみに写真は木製です。

木型を使って溶けた金属を流し込む「砂型」を製作します。
この写真の木型は製品の木型ではなく、金属を流し込むときに使用する「堰鉢」を作る木型です。
弊社は、小さめのステンレス鋳物を鋳込むときもありますので、流し込む口元を広げるために「堰鉢」を自社で作っております。
使用した堰鉢は砂ですので、そのまま砂の再生が出来るのです。
弊社では砂の90%以上は社内リサイクルして使用しております。
鋳造業は電力もたくさん使いますし、どちらかと言うと消費が激しい業種になるかも知れません。
しかし鋳物は、地球の資源である金属に命を吹き込む仕事です。
役目が終わった金属素材も、また溶かして再生できる仕事です。
これからもステンレス鋳物作りに誠心誠意、自分の力を注力していきます。
よろしくお願いいたします。