2024.04.29
「バリ」って業界用語ありますね。
これは鋳物屋だけでなく、違う業界でも使われるワードだと思います。
鋳物屋の世界でいう「バリ」とは、写真の薄いペラペラした部分のことを言います。
このペラペラした部分の厚みは1ミリあるかないかの薄いステンレスの金属です。
このバリが無いにこしたことはないのですが、とても重要な嫌われ役なんですよ。
この嫌われ役のバリがいるからこそ、良いステンレス鋳物が出来るんです。
そして「バリ」が発生する現象を鋳物屋ではこんな風に表現します。
「バリ」が咲く
どうしてバリが咲くことが良いステンレス鋳物に繋がるのかは別のブログでご説明いたします。
バリにはバリの役目がありますが、最後まで形を残すことは出来ません。
一つの素材を作り上げるためにたくさんの形ある嫌われ役が存在しているのです。
私はそんな役目にもしっかり目を向けて感謝を忘れることはありません。
これからも良いステンレス鋳物作りに誠心誠意、力を注いでいきます。