2026.01.01
新年、あけましておめでとうございます。 2026年がスタートしました。皆さまはどのようなお正月をお過ごしでしょうか。
私は、穏やかな空気の中で「食」の有難みを噛み締めながら、一年の計を立てています。 お正月といえば、やはりこれですね。

華やかなおせち料理です。 時代と共に「家で作る」から「買う」へとスタイルは変わりましたが、どんな形であれ、おせちがないとお正月気分は始まりません。 この彩り豊かなお重は、経営者仲間のお店から毎年購入しているものです。 蓋を開けた瞬間の美しさに心が踊り、一つひとつの味に作り手の丁寧な仕事を感じます。
そして、新年の宴に欠かせない、私の「マストオーダー」がこちら。

「銀杏の炙り」です。 ただの銀杏と侮ることなかれ。熱々の殻を割り、口に放り込むと、もっちりとした食感と共に独特の風味が広がります。 その瞬間、私の頭の中には、黄金色に輝く巨大なイチョウの木が鮮明に浮かび上がります。 こんなに小さな一粒から、壮大な景色を想像させてくれる。 素材の持つ力と、それを引き出す火入れの妙に、静かな感動を覚えるのです。
しかし、この日一番の衝撃と感動は、この後に待っていました。 大将に「ひれ酒」を注文した時のことです。
「少しお時間をください」
大将は真剣な眼差しでそう言いました。 理由を尋ねると、「河豚(ふぐ)のひれを炙ることに集中したいから」だと。 その言葉を聞いた瞬間、私は鳥肌が立つような感動を覚えました。
たかが一杯、されど一杯。 その一杯のために、他の作業を止め、全神経を「炙り」に注ぐ。 これぞまさに、職人の魂です。

そうして運ばれてきたひれ酒は、間違いなく人生で一番の味でした。 香ばしさ、旨味、そして大将の心意気。すべてが五臓六腑に染み渡りました。
この「職人魂」に触れた時、私の脳裏に浮かんだのは、やはり社員のみんなの顔でした。 一つの製品、一つの作業に対して、妥協なく向き合う姿勢。 大将の姿は、現場で汗を流す君たちの姿そのものです。
昨日のブログでも伝えましたが、今年も私は君たちのその「現場力」と「職人魂」を頼りにしています。 最高のひれ酒が時間をかけて作られるように、私たちも手間を惜しまず、良い仕事を積み重ねていきましょう。
美味しいお酒と料理、そして素晴らしい職人の心意気に触れ、最高のお正月となりました。 今年も福山ステンレス鋳工を、どうぞよろしくお願いいたします!