2026.04.09
本日、私は白衣を纏い、並々ならぬ思いを込めて瀬戸の地に立っていた。 目的は、我が社で使用する鋳物砂「セラビーズ」の製造工程を見学すること。数十年ぶりに目の当たりにするその光景は、私の想像を遥かに超えていた。

それはまるで、太陽そのものから新しい命が生まれ出るかのような、神々しく、眩しい瞬間だった。あまりの美しさに、私の目は熱くなり、魂が震えた。
砂一粒一粒に名前を付けたい。 本気でそう思った。セラビーズは単なる高スペックな資材ではない。この砂との出会いが、福山ステンレスを変え、私自身の心さえも変えたのだから。この砂には、人の心を動かす不思議な力が宿っている。
セラビーズと共に歩み、共に美しい鋳物を追求していく。 その覚悟を決めた時、私の心の中には、ある一つの願いが生まれていた。
「私はセラビーズになりたい」
不純物がなく、強靭で、どんな熱にも負けず、そして周りを輝かせる。そんな存在に、私もなりたい。

瀬戸の街角で見かけた、カエルとタヌキの置物。 中でも、この緑色のカエル師匠が、私に語りかけてくるような気がした。
「ええんよ、思い切りやりんさい」
なぜか私の脳内では広島弁に変換されていたが、その温かい言葉に、出張の疲れも吹き飛ぶような気がした。よし、思い切り、セラビーズへの情熱を燃やしていこう。

夜は場所を移し、日本酒を酌み交わしながらの熱い語らい。 テーブル上を飛び交うのは、製造側と使用側の、互いの鋳物に対する熱い思いだ。
日本酒と共にその想いを腹に流し込んでいると、ある名言が飛び出した。
「地元の薬が一番効く」
いつの日か、私はインドへ行って自らの体でこの真理を検証しようと思う。胃腸大革命を起こすその日まで、今は目の前の熱い議論を喉に鳴らす。
セラビーズへの情熱、カエル師匠の励まし、そして夜の名言。 最高に濃密な、瀬戸の一日となった。 私はセラビーズになりたい。その想いを胸に、明日からまた、現場で、世界で、美しい鋳物を刻んでいく!