2026.03.06
事務所の床に、キラリと光るものがあった。 しゃがんで拾い上げてみると、それは何の変哲もない、一つの方形クリップだった。

私の手のひらに乗った、この小さなクリップ。 実を言うと、うちの事務所にはなぜかよくクリップが落ちている。そして、その分だけ私が拾っている気がする。
ふと、昔聞いた話を思い出した。 家の中に米粒が落ちているのを見つけると「縁起が良い」とか「運気が上昇する」といったスピリチュアルな言い伝えがあるらしい。それをこの「クリップ現象」に強引に当てはめてみたらどうだろうか。
「事務所にクリップが落ちているのは、仕事運が爆上がりしているサインである」
そんな自己中心的で、都合の良すぎるスピリチュアルを妄想してみる。いかがだろうか、これはいけませんか……?
もちろん、本当は分かっている。 誰かが書類を整理している時に、うっかり落としてしまったものだということを。
けれど、それを単なる「ゴミ」や「不注意の産物」として拾うより、「お、今日も運気が溜まっているな!」とニヤリとしながら拾うほうが、ずっと楽しく仕事ができる。
「拾う」という行為は、現状を少しだけ良くする行為だ。 クリップを拾い、デスクを整え、現場の意見を拾って仕組みを整える。そうして一つひとつを丁寧に拾い集めていった先に、昨日決断した「現場改善」の成功も待っているのだと思う。
勝手な妄想かもしれないが、自分が「ツイてる!」と思い込めば、景色は変わる。 私の手のひらに乗ったこのクリップが、次のビッグプロジェクトを繋ぎ止めてくれる幸運のアイテムに見えてきたから不思議なものだ。
さて、今日も仕事運は絶好調(の予感)! 落ちている幸運をしっかり拾い上げながら、現場と共に力強く進んでいこう。