2026.02.08
2月8日、日曜日。 今日は選挙の投票日です。 私も朝から投票所へ足を運び、これからの日本、そして地域の未来を託す一票を投じてきました。 投票用紙を箱に入れる瞬間、私たちは皆、国の「舵取り」に参加しているのだと改めて背筋が伸びる思いがします。
その帰り道、ふと見上げた景色に、私は足を止めました。

信号機の青、張り巡らされた電線、立ち並ぶビルの隙間。 その向こうに、福山城が静かに、しかし堂々と鎮座しています。 観光ポスターにあるような「美しいだけの城」ではありません。 現代の生活ノイズの中に溶け込み、日常の一部としてそこに在る城。 これこそが、現代の「城下町」のリアルであり、福山という街が歴史に対して払っている**「リスペクトの形」**なのだと感じます。
ふと想像してみました。 かつてこの天守閣の最上階に立った城主(トップ)は、そこからどんな景色を見ていたのでしょうか。
きっと、ただ美しい山河を眺めていたわけではないでしょう。 眼下に広がる屋敷や長屋、そこから立ち上る炊煙。 「あそこでは誰が何を作っている」「あそこの通りは賑わっているか」 そこに暮らす人々の営みを見つめ、 「どうすればこの街が潤うか」 「どうすれば民が安心して暮らせるか」 そんなことを一心に考え、政治(まつりごと)という巨大な組織の舵を切っていたはずです。
現代の信号機や電線は、形を変えた「人々の営みの証」です。 もし今、名君が天守閣に立ったなら、このごちゃごちゃとした活気ある風景を見て、「よき国になった」と目を細めるかもしれません。
リーダーが見るべき景色とは、特権的な「高さ」から見下ろす優越感ではなく、その高さからしか見えない「全体の流れ」と「守るべき生活」を確認するためのもの。 一票を投じた今の私にも、そして経営者としての私にも、その視座が問われている気がします。
深く考えた後は、腹ごしらえ。

出汁の香りに包まれながら、温かい麺を啜る。 これもまた、平和な城下町の幸せな日曜日の味です。
日本の舵取り、会社の舵取り。 規模は違えど、明日からまた私もしっかりと自分の現場で、良い流れを作っていこうと思います。 福山の街と城に見守られながら。