社長ブログ

鋳物屋365日ブログ2025 ~その57~

2025.02.26

お客様の手元に届くまでには鋳物作りは様々な工程を経ていくのです。
全てを文字おこしていると大変で相手にも伝わり難くなりますので、今日は場面を限定してお伝えしようと思います。
日頃より鋳物の鋳肌には気を使っております。とても大切な評価をいただく部分ですので。
性能には関係がないから外観なんていいのでは、、、ってそんなことはなくポンプユニットとして立ち姿が美しくないといけないのです。
ポンプユニットたちは私が思っている以上にたくさんの目で見らております。
普段の生活している状態では見ることはないですが、このポンプを正常に稼働させるまでにもたくさんの人の目を通っていくのです。
動くまでの期間や動き始めてからの時間もずっと誰かに見られ続けております。
それだけの視線に耐えられるだけの美しい鋳物でないといけないのです。

下記の写真はあるステンレス鋳物の押湯をガウジングで切断したものです。
それをいろんな角度から撮影しております。
上の写真はガウジングをしたばかりで焼けの跡もありますし、割り面のバリがあります。
これを仕上力で仕上げると下の写真になります。光沢と表面のツヤツヤ感が素敵です。

こちらも同じパターンで撮影したものです。
同じ素材ですが、角度によって形状が違いますよね。
それだけ複雑になって仕上も大変なんです。
でも下の写真はピカピカです!

こちらも同じ素材の横から見た写真です。
この面の仕上げが一番難しいです。
凹凸が激しくて狭小部になりますし、工具の種類もたくさん必要となります。
それだけ時間をかけて仕上げております。
こちらも輝くステンレス鋳物になりました。
このプロセスを全鋳物に行なっております。