2025.12.30
12月30日。 今年も残すところ、あと1日となりました。 慌ただしかった仕事も一段落し、今夜は友人が営む馴染みの店「はりま茶屋」で、心置きなく一年の疲れを癒やしています。
テーブルに着くと、まず彼が元気に出迎えてくれました。

「箸置き蛙」です。 彼の主な生息場所は、ここ、活気ある酒場のテーブルの上。 今宵も、私の目の前で元気いっぱいに跳ねているようです。「今年もお疲れ様!」と声をかけてくれているような、この愛嬌ある姿を見ると、不思議と肩の力が抜けていきます。
さて、そんな彼に見守られながらいただくのは、私の大好物たちです。

まずは、ここに来たら絶対に外せない「カワハギのお造り」。 もちろん、肝入りです。 透き通った身に濃厚な肝を絡めて口に運ぶと、間違いない旨さが広がります。あまりの美味しさに、うっかりすると写真を撮る前に食べ尽くしてしまうところでしたが、なんとか撮影完了。 カワハギがなくなる前にシャッターを切れて一安心です。
そしてもう一品、貝好きな私が必ず注文するのがこちら。

「赤ニシガイのつぼ焼き」です。 サザエよりもあっさりとした味わいが特徴で、これがまた日本酒のあてに最高に合うのです。 出汁の香りと貝の旨味を楽しみながら、ゆっくりと杯を傾ける。まさに至福のひとときです。
こうして美味しい料理を味わい、美酒に酔いしれていると、ふと感謝の念が湧いてきます。 食材を育ててくれた人、運んでくれた人、そして美味しく調理してくれる友人の店。 こうして無事に年末を迎え、日本酒を楽しめるのは、関わってくれたすべての人たちのお陰です。
「食」への感謝と、友への感謝。 たくさんの「ありがとう」を噛み締めながら、夜は更けていきます。
テーブルの上の箸置き蛙くん、今夜は付き合ってくれてありがとう。 また来年も、元気な姿で会おうな!