2025.12.29
12月29日。 いよいよ今年も残すところあとわずかとなりました。 大掃除や新年の準備に追われている方も多いのではないでしょうか。
私たちも、一年間の感謝を込めて会社のあちこちを整えています。 そんな中、ある「交換」が行われていることに気づき、ハッとさせられました。
それは、工場の入り口にある「足ふきマット」です。

写真をご覧ください。 たわしのような素材が組み込まれた、非常に丈夫で頼もしい仕様のマットです。 ピンクやグリーンの幾何学模様が、殺風景になりがちな入り口をパッと明るくしてくれていますね。
実はこのマット、単なる汚れ落としではありません。 私は、これを「会社を綺麗に保つための第一のフィルター」だと思っています。
現場に入る前、ここでしっかりと靴裏の泥や汚れを落とす。 足元が綺麗であれば、その人が歩く「動線」もすべて綺麗なまま保たれます。 逆に、ここをおろそかにすれば、その汚れは工場全体、ひいては製品にまで影響を及ぼしかねません。
「足元を綺麗に保つことは、仕事の動線を守ること」
そう考えると、一年間、雨の日も風の日も、泥だらけになりながら私たちの足元を守ってくれた古いマットには、感謝の気持ちしかありません。 文句ひとつ言わず、最も汚れやすい場所で踏ん張ってくれた、陰の功労者です。
そして何より嬉しかったのは、このマットの劣化に気づき、新品に交換してくれたのが弊社の専務だったことです。
毎日通っていると、足元の景色というのは意外と「当たり前」になりすぎて、変化に気づきにくいものです。 しかし、専務はそこに気づいた。 「新年を迎えるにあたり、ここを新しくすべきだ」という判断ができる、その意識の高さに感心しました。
経営においても現場においても、大切なことは往々にして「足元」や「入り口」などの細部に宿ります。 そこに気づける視点を持っている専務に、社長として深く感謝します。
真新しいマットを踏みしめて、来年もまた、良い仕事ができそうです。 足元からピシッと引き締まる、そんな気持ちの良い仕事納めとなりました。