2025.12.26
クリスマスの賑わいも過ぎ去り、いよいよ今年も残すところあと数日。 世の中は一気に「年末モード」への切り替えが進み、どこか慌ただしい空気が漂っています。 そんなバタバタとした時期だからこそ、昼食の時間だけは一度立ち止まり、目の前の「食」とじっくり向き合いたいものです。

今日、無性に食べたくなったのがこちら、「鯖の塩焼き」です。 小さい頃は、骨があるし地味だし……と、正直あまり好きではありませんでした。 しかし不思議なもので、大人になるとこの味がたまらなく恋しくなります。 皮目の香ばしさ、脂の乗った身の旨味、そして大根おろしでのさっぱりとした締めくくり。
決して高級な料理ではありません。ごくごく一般的な、大衆的なメニューです。 けれど、こうして白いご飯と共に鯖を噛み締めていると、ふと思うのです。 「一番大切にしなければならない『食へのリスペクト』は、こういう当たり前の食事の中にこそあるのではないか」と。 派手さはないけれど、生きる活力を静かに、確実に底上げしてくれる味。 食べること、そして健康に食べられることのありがたさが、五臓六腑に染み渡ります。
仕事も同じかもしれません。 年末はどうしても「あれもこれも」と気が急いてしまいがちです。 しかし、そんな時こそ、この鯖の塩焼きのように「基本」を大切にしたい。 派手なパフォーマンスよりも、一つひとつの作業を丁寧に、慎重に行うこと。 事故やミスがないように、最後まで気を抜かずに確認すること。
美味しい鯖でエネルギーを充填した後は、また現場という現実に戻ります。 慌ただしさに流されることなく、一歩一歩、確実に今年を締めくくっていきましょう。 皆様も、忙しい年末こそ、しっかりと食べて、慎重に安全第一でお過ごしください。