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鋳物屋365日ブログ2025 ~その342~ 讃岐富士の不動の姿と、しっぽくうどんの甘い余韻。経営者が「決断」を下す時。

2025.12.15

激動の週末を経て、私は今、四国の地にいます。 山形の雪景色から一転、瀬戸大橋から望む空は突き抜けるような青。 週の始まり、場所が変われば空気も変わり、経営者としての思考モードも切り替わります。

まず目に飛び込んできたのは、この美しいシルエット。

四国のシンボル、讃岐富士(飯野山)です。 いつ見ても見事な三角形。 正直、日本で一番この山を写真に収めているのは私かもしれません(笑)。 なぜこれほど惹かれるのか。それは、どんな天気でも、どんな時代でも、変わらずにどっしりと構えているその「不動の姿」にある気がします。 日々、大小様々な判断を迫られる経営者にとって、このブレない三角形は、ある種の憧れであり、目指すべき「軸」そのもの。 「お前は迷っていないか?」 そう問いかけられているようで、背筋が伸びるのです。

心地よい緊張感の後は、香川・愛媛エリアの冬の味覚で、張り詰めた糸を少し緩めます。

ご当地、「しっぽくうどん」をいただきました。 根菜を中心としたたっぷりの野菜と、少し甘めに味付けされたお出汁。 この優しさが、疲れた脳と体に染み渡ります。 「うどん、野菜、うどん、野菜……」 軽快なリズムで箸を進める無心の時間。 実は、この「甘さ」が思考を巡らせるには丁度いいのです。

経営者の「決断」とは、常に孤独な作業です。 誰にも相談できない重圧の中で、最後は一人で決めなければならない。 そんな時、このしっぽくうどんの甘さが、尖った心を丸くし、冷静な思考を助けてくれます。 厳しい現実を見据えるための「讃岐富士」と、深い思考に潜るための「うどん」。 この二つが、今日の私に最良の決断を下す力をくれました。

さあ、お腹も心も整いました。 甘い余韻を噛み締めつつ、今週もハンドビームの未来のために、迷いなく舵を切ります。