2025.12.09
今日は研修に委員会にと駆け回り、本業のデスクワークには全く手をつけられなかったものの(笑)、心は満タンに満たされた、非常に充実した一日でした。
まずは、広島県人として誇るべき逸品の話から。

ご存知、「生もみじ饅頭」です。 正直に白状しますと、私自身、「生」と「そうでないもの」の厳密な違いを、理路整然と語れる自信はありません。 しかし、「生」という一文字がつくだけで、なんだか手が込んでいて、高級で、特別な感じがするのは私だけでしょうか? その感覚は全国共通のようで、各地のお客様へ手土産として持っていくと、本当に喜んでいただけます。 私にとって、もみじ饅頭は「自分で食べるもの」ではなく、感謝と共に誰かに「差し上げるもの」。 広島の甘い誇りが、今日も私とお客様のご縁を繋いでくれました。
そして、そんな濃密な一日を終えた夜。 ふと見上げると、空には美しい月が浮かんでいました。

「お疲れ様……俺」 思わず心の中で呟きながら、iPhoneを向けました。 しかし、ここで文明の利器に一つ物申したい。 今のカメラ機能は優秀すぎて、暗い夜空も明るく補正してしまいます。 「そうじゃないんだよ!」 私は、あの肉眼で見た、暗闇の中に静かに光る、あの儚さを撮りたかったのです。 見えすぎなくていい。見えない部分があるからこそ、美しいこともある。 そんなことをiPhoneに語りかけたくなる夜でした。
本業は進まなかったけれど、未来のための種まきは十分にできた一日。 明るすぎる写真の中の月に、「明日こそはデスクワークも頑張るぞ」と静かに誓いました。