2025.11.25
朝の空気がキリッと冷え込み、温かい缶コーヒーが恋しい季節になりました。
今朝の現場でのワンシーンです。

無骨なステンレス鋳物の中に、ポンと置かれたホットコーヒー。 触れればヒヤリと冷たい、固まった金属の塊です。 しかし、不思議なことに私には、この冷たい鋳物が、マグマのように「熱く」感じられるのです。
ドロドロに溶けた金属が型に流れ込み、職人の魂と共に冷え固まる。 そこには、ものづくりへの情熱という、目には見えない確かな「熱量」が宿っています。 だからこそ、冷たいけれど、熱い。 「よし、今日もいいモノ創ろうぜ」 そんな敬意を込めて、温かいコーヒーで、この冷たくて熱い相棒(鋳物)と朝の乾杯です。
そして、熱い仕事を終えた夜。 ふと見上げれば、地元のシンボルが輝いていました。

闇に浮かぶ石垣の陰影と、鮮やかな紅葉。 思わず息を呑んで見惚れてしまいました。
ここで正直に白状します。 「地元の名所ほど、地元の人間は行かない」 これ、あるあるですよね? 他県への出張では「〇〇城、素晴らしい!」なんて感動して写真を撮るのに、一番身近な宝物をスルーしがちでした。
「福山城よ、今まで申し訳ない!」 心の中でそっと詫びながら眺めるその姿は、他県のどの城にも負けないほど威風堂々としていて、美しかった。
手の中にある「熱い鋳物」と、街を静かに見守る「地元の城」。 どちらも私の誇りです。 身近にある「熱さ」と「美しさ」を大切に、明日もまた全力で挑みます!