2025.11.30
今日で11月も終わりです。 出張続きだった日々を越え、今日は所用で車を走らせながら、ゆったりと季節の移ろいを感じる一日となりました。
いつもの買い物へ向かう、いつもの峠道。

何度も通っているはずのこの道が、今日はなぜだか違って見えました。 単に紅葉が進んだから? 天気が良いから? いいえ、それだけではない気がします。 「もしかしたら、私自身の感覚に変化があったのではないか?」 そう自分自身に期待してもいいじゃないですか。 景色が美しく見えるのは、それを受け止める心に余裕と、新しい感性が育っている証拠だと思いたいのです。
ふと遠くを見れば、山々が燃えるように色づいていました。

「急に色づき始めたな」とハッとさせられます。 秋というのは、ぼんやりしているとあっという間に通り過ぎてしまいます。 だからこそ、感度のアンテナを高く立てておかないと、その美しい瞬間を見逃してしまう。 冬の寒さを感じる前に、しっかりと「秋」を通って、味わい尽くしたい。 今日のドライブは、そんな当たり前の、でも大切なことに気づかせてくれました。
そして、秋を味わうと言えば、夜の食卓も欠かせません。 この時期になると必ず頼んでしまう一品。

焼き銀杏です。 このシンプルな姿がたまりません。 ただし、敷き詰められた塩は熱々ですので、火傷には要注意(笑)。
指先を「フーフー」と冷ましながら、熱い殻を割り、最後まできれいに剥いて、翡翠色の実を口に放り込む。 この一連の作業も含めて、秋の味覚です。 ほろ苦さと甘みが口いっぱいに広がり、「あぁ、11月も無事に終わるなぁ」という実感が湧いてきます。
見慣れた景色の中に見つけた変化。 季節の移ろいを感じられる心の余裕。 そして、美味しい旬の味覚。
今日という一日に、そして今月出会ったすべてのご縁に感謝の気持ちを込めて。 さあ、明日からは12月。 指先の熱さそのままに、今年最後の月も情熱的に駆け抜けます!