2025.11.19
金沢出張から戻り、私の体はすっかり地元の「日常」に馴染んでいます。 いや、馴染んでいるというよりは、戻った瞬間から押し寄せる「多忙」という波に、無我夢中で乗っていると言った方が正しいかもしれません。
そんな、目の回るような忙しさの中で、ふと立ち止まる瞬間がありました。 私の手元に、金沢からの「思い出」が届いたからです。

「瑞秀(みずほ)」 金沢でも特に歴史ある酒蔵、福光屋さんの純米大吟醸です。 現地の空気を感じながら手に入れた、とっておきの日本酒。
箱を開けると、凛とした佇まいのボトルが現れました。 それを見た瞬間、金沢での熱い視察や、仲間と語り合った夜の記憶が、ふわりと蘇ります。
「ああ、今すぐこれを開けて、余韻に浸りたい……」
正直、喉から手がでるほどそう思いました。 ですが、現実は甘くありません(笑)。 今の私には、ゆっくりと盃を傾ける時間など微塵もなく、こうして箱から出し、**「写真を撮ること」**が精一杯。 それが、今の私の現在地です。
でも、それでいいのだと思います。 楽しみは、簡単に手に入らないからこそ「楽しみ」になるのですから。
この「瑞秀」は、ただのお酒ではなくなりました。 この怒涛のような一週間を乗り越えた先にある、私への「最高のご褒美」です。
「この忙しさを全部片付けたら、週末にゆっくりと味わってやる」
そう思うと、山積みの仕事さえも、この祝杯への道のりに思えてきます。 金沢からの「遅れてきた思い出」は、今週を走り抜けるためのエネルギーに変わりました。
さあ、週末の乾杯に向けて。 もうひと踏ん張り、現実を戦い抜きますか!