2025.10.06
心を鷲掴みにされ、魂が震える瞬間がある。
今日の私は、一つの物語の終焉と、一つの物語の序章という、二つの「熱い」瞬間に立ち会った。
会社の裏で、来る日も来る日も、その進捗を見守り続けてきた積石工事。
それが今日、ついに、見事な壁面として完成した。
完璧な仕上がりを目の当たりにして、最初に感じたのは達成感…ではなかった。どういう訳か、胸が締め付けられるような、切ないほどの「寂しさ」だった。
そうだ。私は完成した「モノ」以上に、無から有を生み出す、あの美しい「工程」そのものに恋い焦がれていたのだ。職人たちの技と情熱が織りなす日々のドラマに、心を奪われていたのだ。
素晴らしい仕事を見せてくれた職人の皆様へ、心からの感謝と最大限の敬意を!本当に、ありがとうございました!
そして、一つの物語が終わりを告げた今、私の情熱は次なる舞台へと注がれる。
ご縁をいただき、登壇する福山大学の講義。
PCの画面に映る資料を睨みつけながら、何度も、何度も、自問自答を繰り返す。
「俺が本当に伝えたいことは何だ?」と。
この場に立てること。今の立場でいられること。その全てへの感謝を力に変える。
本番は10月9日。
小手先の技術じゃない。私の全てを、魂を懸けてぶつけてくる。
必ず、最高の時間にしてみせます。