2025.10.05
10月とは思えないほど、まるで夏が戻ってきたかのような汗ばむ陽気の日曜日。
今日は親戚の法事に出席し、久しぶりに会う顔ぶれと、故人を偲ぶ静かな時間を過ごしました。
こうした場に集うと、思い出話に花が咲くと同時に、「時の流れ」というものを改めて強く感じさせられます。
あんなに小さかった子がもうすっかり大きくなっていたり、自分自身の年齢を再認識したり。少しだけ感傷的になりながらも、今ここに皆で集えていることへの感謝を覚える、不思議な時間です。
そんな一日を終えた夜は、少しだけお酒をいただきに。
そして、お店のメニューに大好きな一品を見つけ、迷わず注文しました。
翡翠のような美しい色合いの、塩煎り銀杏です。
もちもちとした食感と、ほのかな苦味。まさしく秋の訪れを告げる、大人の味。私の大好物です。
時の流れの速さに少し戸惑った心に、この季節ならではの味覚が、じんわりと優しく染み渡っていくようでした。
季節が巡るように、人の時間も巡っていく。
そんなことを静かに思った、日曜の夜でした。