2025.09.21
少し過ごしやすい気候が続いたせいでしょうか。「気付けばぐんぐん生えている」という言葉がぴったりの光景が、実家の庭に広がっていました。
これは見て見ぬふりはできません。
日が高くなって暑くなる前に、この戦いに決着をつけよう。そう心に決めて、朝の涼しい空気の中、草取りを開始しました。
屈んで、抜いて、集めて。
単純な作業ですが、無心になれる時間でもあります。普段の喧騒から離れて土に触れていると、心が少しずつ整っていくような感覚がありました。
しばらくして顔を上げると、そこには今日の頑張りを物語る、こんもりとした草の山が。
額に薄っすらと浮かんだ汗が、心地よい達成感を運んできてくれます。見渡せば、庭はさっきまでの様子が嘘のように、すっきりと綺麗になりました。
面白いもので、あれだけ厄介に思っていた雑草も、こうして自分の手で集めて山にしてみると、不思議と少しの愛着が湧いてきます。その生命力の強さには、ある種の尊敬の念すら抱いてしまうほどです。
とはいえ、綺麗になった庭を眺めながら、心の中ではこう強く願うのでした。
「ありがとう。でも、できればもう生えてこないでね」と。