2025.09.20
会社の裏山では、ここのところ整地工事が進められています。毎日その進捗を眺めるのが、私の密かな楽しみになっています。
特に今日は、その現場にある「土木の機能美」にすっかり心を奪われてしまいました。
まずはこちら、新しく作られたコンクリートの水路です。
注目していただきたいのは、等間隔に設けられたこの段差。私はこの部分に、今まさに「萌えている」のです。
大雨が降った時など、ここを水が勢いよく流れます。その際、この段差が巧みに水の勢いを和らげ、緩やかにしてくれる。ただ水を流すだけでなく、その力を制御する目的のためだけに存在する、無駄のない形。その潔さと実直さに、思わず「素晴らしい…」と声が漏れるほどの感動を覚えます。
そしてもう一つ、私の心をくすぐるのが、斜面に積まれていくこのコンクリートブロックです。
毎日見ていると、昨日までただの土だった場所が、職人さんの手によって正確無比にブロックが積まれ、日に日に堅牢な壁面へと姿を変えていくのが分かります。
一つひとつは無機質な塊なのに、それらが組み合わさって一つの構造物になっていく過程を見ていると、なんだか愛着すら湧いてきてしまうから不思議です。
普段何気なく目にしている擁壁や水路。その一つひとつに、計算され尽くした知恵と工夫、そして機能的な美しさが詰まっている。裏山の現場が、そんな当たり前で、でも大切なことを改めて教えてくれました。