2025.09.15
男には、己の故郷を背負い、大きな期待という名の戦に挑まねばならぬ時がある。…なんて、少し大袈裟でしょうか。しかし、今日の僕の出張は、まさにそんな心境で幕を開けたのです。愛する福山の空の下から、大都市・東京のど真ん中へ。これは、僕のとある一日の、小さな冒険の物語です。
旅の始まりは、いつも見慣れた地元の福山駅。新幹線に乗り込む前に、僕は必ず空を見上げます。そこには、街のシンボルである福山城が、今日も変わらぬ堂々たる姿でそびえ立っていました。澄んだ青空を背景にしたその天守閣をじっと見つめ、心の中で静かに語りかけます。「行ってくるよ。関東のお客様のご期待に応え、この福山の名を辱めない働きをしてくるから、見ていてくれ」と。故郷の城との無言の対話は、僕にとって出陣前の大切な儀式。固い決意を胸に、僕は一路、東へと向かいました。
[ここに1枚目の「福山城」の写真(IMG_6394.jpg)を挿入]
数時間の移動を経て、巨大ターミナル・東京駅に到着。さて、まずは腹ごしらえです。長旅の疲れもあるし「軽く済ませよう」と心に決めていたはずなのに、なぜでしょう。気づけば足は美味しそうな香りに誘われ、気がつけば目の前には立派な親子丼が鎮座していました。まあ、これも「いつも通り」の僕らしいご愛嬌。とろりとした黄金色の卵に、旨味の染み込んだ鶏肉。一口食べれば、旅の疲れも吹き飛ぶ美味しさです。結局、今回もガッツリと完食!そして、満たされたお腹と共に、心にカチリとスイッチが入るのを感じました。よし、これで戦闘態勢は完全に整った!
腹も心も満たされた僕が次に向かったのは、レンタカーの営業所。いよいよここからが、東京での冒険の本番です。運転席に座り、目の前に広がる景色に、思わずゴクリと喉が鳴りました。高層ビルがそびえ立ち、複雑に交差する道路網…まさにラビリンス!地図上ではすぐそこに見える目的地が、果てしなく遠くに感じられます。しかし、ここで怯んではいられない!カーナビに目的地をセットし、僕はアクセルをぐっと踏み込みました。「よし!いざ本日のホテルまで、この迷宮を突破してみせるぞ!」と。僕の東京での小さな冒険が、今、本格的に始まったのです。
城に誓い、美味しいご飯で力を蓄え、いざ未知なる道へ。明日の本番に向け、今日の冒険は最高のプロローグとなりました。このワクワク感を胸に、明日も全力で駆け抜けたいと思います。