2025.09.11
私たちは日々の生活の中で、様々なものに触れ、様々な風景を目にします。時には自分の「こだわり」に気づかされたり、何気ない空の景色に心を洗われたり、見慣れた故郷の姿に新たな発見をしたり。そんな、日常のささやかな瞬間にこそ、心を豊かにするヒントが隠されているものです。9月11日の今日は、そんな「気づき」に満ちた一日となりました。
朝一番のルーティンから、すでに私の「こだわり」は顔を出します。ドライアイの私にとって、目薬はもはや生活必需品。効能や使用感はもちろん大切ですが、実は購入の決め手には、もう一つ譲れないポイントがあるのです。それは、「ボトルのデザインが格好良いこと」。機能性だけを追求すれば良いはずなのに、なぜかこの見た目にもこだわってしまう自分に、思わず苦笑してしまいます。しかし、お気に入りのデザインの目薬を手に取るたび、ほんの少し気分が上がります。こうした小さな「こだわり」が、日々の生活に彩りを与えているのかもしれません。
日中、ふと空を見上げると、そこには天候不順だからこそ見られる、沁みるような日差しと雲のドラマがありました。厚い雲間から、幾筋もの光が地上に降り注ぐ光景は、まるで天から啓示が与えられているかのようです。この壮大でどこか神秘的な空の表情を見ていると、自然と心が大きく広がり、寛大な気持ちになるのを感じます。日常の些細な悩みや苛立ちが薄れていくような、不思議な感覚。今の私なら、誰に対しても、どんなことに対しても、いつもより少しだけ優しく接することができるような気がします。空が私たちにもたらしてくれる、目に見えない恩恵に深く感謝する瞬間でした。
そして夕暮れ時、入り江から遠く尾道を望む景色に、改めて挑戦への思いを馳せました。波が絶え間なく動き、キラキラと輝きながら岸辺に打ち寄せる光景は、生命の息吹と活動の象徴のようです。この地に工場が建ち、多くの人が働き、街が形作られていったことを、この波の動きを通して改めて体感する向島の風景。波が無限に広がり、決して止まることなく動き続ける様子は、私たち人間もまた、常に前へ進み、変化し続けることの大切さを教えてくれているようでした。
目薬一つへのこだわり、空が与える心の浄化、そして瀬戸内の海が教えてくれる「動き」の尊さ。それぞれは独立した出来事ですが、これら全てが、私たちが日々をどう生きるか、どう感じるかという問いに繋がっています。日常のささやかな瞬間にこそ、心を豊かにする深い意味が隠されている。そんな発見に満ちた9月11日でした。