2025.08.19
先日、三重県への出張へ向かう道中、岡山の吉備サービスエリアに立ち寄りました。
そこで出会ったのが、ご当地B級グルメとして名高い「エビ飯」です。
運ばれてきたのは、真っ黒な焼き飯に黄金色のエビフライ、そして純白のタルタルソースと温泉卵が乗った、食欲をそそる一皿。
ソースの絡んだご飯を一口頬張ると、デミグラスソースのような、それでいて和風の出汁も感じるような、何とも言えない奥深い味わいが口の中に広がります。これが、とても美味しい。そして、初めて食べるはずなのに、どこか懐かしい気持ちになるから不思議です。丁寧に「作られた」味は、人の記憶を優しく刺激するのかもしれません。
そんな味わい深い一皿に満たされた後、ふと思うのは、会社の裏山のことです。
現在進めている裏山の整地工事で、擁壁が日に日にその姿を現しています。
整然と、しかし力強く積み上げられていくコンクリートブロックの壁面。何もない土の斜面だった場所に、確かな「カタチ」が生まれていく。その光景を目の当たりにするたび、じわりと喜びが込み上げてきます。
美味しい料理も、頑丈な壁も、一つ一つの要素が丁寧に積み上げられて完成します。
旅の途中で出会った「作られたもの」への感動と、自分たちの手で「作る」ことへの喜び。その両方を味わえることに、深く感謝する今日この頃です。