2025.08.02
出張最終日。面接を終えた翌日は、少しだけフィリピンの街の空気に触れる時間を持ちました。
この日は観光ではなく、現地の暮らしや都市の雰囲気を肌で感じることを目的とした、いわば“フィールドワーク”のような一日です。
まずは移動中の車内からの一枚。前方には、フィリピン名物のジープニーが走っています。カラフルな塗装と、乗客がぎゅうぎゅうに乗り込む様子は、まさにこの国の“動く文化”そのもの。車内のダッシュボードには水のペットボトルや小さなフィギュアが置かれ、現地スタッフの個性も感じられます。運転席の電子機器にはアプリのアイコンが並び、アナログとデジタルが混在する空間が印象的でした。
次に目を引いたのが、街の電柱にびっしりと取り付けられた電気メーター。一つの電柱に何十個ものメーターが並ぶ光景は、日本ではまず見られないものです。最初は「これは何の装置だろう?」と驚きましたが、現地の人々の暮らしを支えるインフラの一部であり、都市の成長と課題を象徴するような存在にも感じられました。
夕方には、マカティ地区にあるグリーンベルトモールへ。高層ビルが立ち並び、整備された歩道にはヤシの木が並びます。モールの外観は洗練されており、「RUBEN ROSE」と書かれた建物がライトアップされていて、南国の夜の華やかさを演出していました。ここが、今回の出張最後の食事会場です。
食事は、モール内のタイ料理店にて。テーブルには春巻き、エビとハーブのサラダ、葉に包まれた料理などが並び、どれも見た目も味も素晴らしいものでした。社長(森川)、工場長、日本側の組合代表、そして現地アテンドの4名でテーブルを囲み、面接の振り返りや今後の展望について語り合いました。実習生たちは同席していませんが、彼らの未来を思いながらの食事は、どこか感慨深いものがありました。
そして最後は、ビールで乾杯。グラスを掲げた瞬間、今回の出張のすべてが報われたような気持ちになりました。現地の空気、文化、人々との交流、そして新たな実習生との出会い。すべてがこの一杯に凝縮されていたように思います。
今回のフィリピン出張を通じて、面接業務だけでなく、現地の生活や都市のリアルな姿にも触れることができました。次回の訪問では、さらに深くこの国を知り、より良い関係を築いていけるよう努めてまいります。