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鋳物屋365日ブログ2025 ~その215~フィリピンの歴史に触れる一日(第一部)

2025.08.02

【2025年8月2日】フィリピンの歴史に触れる一日(第一部)

実習生第三期生の面接を終えた翌日、私たちは少し足を延ばし、フィリピンの歴史と文化に触れる時間を持ちました。この日は、現地の空気をより深く感じるための、貴重な一日となりました。

■ スモーキングマウンテンにて

朝一番に訪れたのは、マニラ北部に位置するスモーキングマウンテン。かつてゴミ山として知られたこの場所は、今もなお人々の生活の場であり、たくましく生きる姿がそこにあります。

木々に囲まれた小道を進むと、長年そこに建っているであろう木造の建物が見えてきました。自然と共にあるその風景は、都市の喧騒とは異なる静けさと、土地の記憶を感じさせてくれます。

■ サンアグスティン教会の荘厳な空間

続いて訪れたのは、世界遺産にも登録されているサンアグスティン教会。金と赤で彩られた祭壇、天井から吊るされたシャンデリア、そしてステンドグラスから差し込む光。そのすべてが、長い歴史と信仰の深さを物語っていました。

奥へと進むと、鐘が置かれた空間や、市松模様の床が広がる荘厳なホールがあり、その静けさの中で、私たちは自然と今日の出来事を振り返る時間を持つことができました。

■ サンチャゴ要塞で歴史の重みを感じる

午後は、スペイン統治時代の名残を色濃く残すサンチャゴ要塞へ。崩れた壁や弾痕の残る建物、石造りの回廊、そして小さな窓から差し込む光。その一つひとつが、フィリピンの歴史の重みと、そこに生きた人々の記憶を静かに語っていました。

都市の中にありながら、ここには時間が止まったような空気が流れており、実習生たちが育ってきた国の背景を、より深く理解するきっかけとなりました。

このように、面接の翌日は、ただの観光ではなく、「知る」「感じる」「考える」一日となりました。

第二部では、この日の夕食の様子や、面接を振り返る場面をご紹介します。