社長ブログ

鋳物屋365日ブログ2025 ~その164~

2025.06.13

ドラクエで言うと重要なアイテムをくれる祠みたいなもんだ。
業者様の情報を頼りに我々は旅を続けるのです。
知らない道、グーグルマップがこんな時に限って方向音痴、、、全く何やっているんだ。
おおよその方向と食を求める本能でやっとたどり着いた「脇田屋本店」ここだ!
その直前に一升瓶に間違えて着いてしまっていたことは許してほしい。

さて店内に入り予約名を告げるとテーブル席に通される。パイプ椅子がなんとも言えない雰囲気で良いもんです。
まずは生中を頼んで県外から来たことを正直に伝えて地元のスタンダードを教えてもらう。
女将は迷わずホルモンとハラミを私に教えてくれました。塩タンもお忘れなく。

炭を熾した七輪が用意される。顔がほんのり熱くなる。さてここから始まる脇田屋伝説。
一枚一枚塩タンを丁寧に焼き、女将が「もう焼けていますよ」とアドバイスをくれる。
ご飯はあえて頼まない、肉のみを堪能すると決めている。テーブルに食塩とコショーが運ばれてくる。
味付けは至ってシンプルで全くの誤魔化しがないのです。ストレートに美味しいと脳が思っています。

さて女将が迷わずおススメしたホルモンとハラミです。このビジュアル、私は見たことがない。
味噌を絡めているようだ。それに「追い味噌」という味噌をいれた小鉢が運ばれてきた。
「追い味噌!」と女将にオウム返しをしてしまう。
さあホルモンとハラミを網の上に置こうではないか。ホルモンの脂が火力を上げる。
味噌が絡んでいるハラミの焼き加減を見極めるのは経験値が足りなさすぎる。カンでいくしかない!

しまちょうと上ミノが運ばれてきた。ど真ん中に味噌が添えてある。この感じ、どこにもない。
網の上にのせる前に味噌を絡めていくのです。網は当然として焼けた味噌で網が太くなっていく。
網交換が必要かもと思いながらも焼き加減に意識は持っていかれる。

女将が我々に告げる「今日は入ったばかりの生センマイがあるよ」と。
断れるわけがないじゃないですか!即答で「くださいっ!」なんとまた味噌が小鉢で運ばれてきました。
今回の小鉢の味噌は酢味噌です。味噌の深い味わいに酢のさっぱり感を混ぜているだと。
酢味噌につけて食べるとコクがあって味も優しく、どこなく上品さを感じる一品です。

真っ赤に燃えた炭の上てもっと踊れと心で叫びながらトングで肉を運ぶのです。
ホルモンはそんなに多く食べれないと思っていましたが案外いけるもんです。
このお店を教えてくれた業者様に感謝をしつつ肉を焼き続けて夜は更けていくのです。
ジュゥという音と共に。