社長ブログ

鋳物屋365日ブログ2025 ~その114~

2025.04.24

綺麗な角度が出たときや、手が切れてしまいそうな直角が出たときなど嬉しいもんです。
鋳物を触った感触はとても心地よいもんです。
角は手が本当に切れてしまいそうなほどです。
鋳物屋は角に思い切り指の平を押し当てたりして角度を楽しみます。私だけかも。。
良い子は真似してはいけませんが鋳物屋の分厚い指の皮なら大丈夫な気がします。
鋭角な角が出るときも嬉しいですが、写真の様に怪しげな曲線が出たときも嬉しいもんです。
ゾクッとくるほど綺麗な曲がりはとても美しく金属を一瞬忘れてしまいます。
ここまでの工程を経てやっと出会える良いステンレス鋳物です。
丁寧に仕上げてより良い状態にいたします。そしてお客様のもとへ送り出すのです。
大切にしてもらいなよ。って気持ちになるわたくしです。

良質なステンレス鋳物を作るためには良い鋳物砂を使うことが大切です。
何度もブログでも登場してきている鋳物砂名「セラビーズ」は弊社にとってなくてならない砂なのです。
この砂との出会いがなかったら今の福山ステンレス鋳工はなかったと言っても過言ではありません。
これらもこの砂と共に福山ステンレス鋳工は歩んでいきます。
砂の管理をしっかりと、砂の取り扱いを適正に、砂の調合を確実にいたします。
鋳物の肌質もゾクッときますが、砂の質感もゾクッときます。
私は本当に大丈夫なのだろうか?でもそれだけ鋳物が好きなのです。