社長ブログ

鋳物屋365日ブログ ~その357~

2024.12.24

造型の仕方は木型の形状によって様々です。
出来る限り造型がし易い様に木型を製作するのですが、時には人のテクニックを要する事もあります。
効率を考えてテクニックに頼らず安定した造型をするためにはと、最初は図面を睨めっこするのです。
しかし、どうしても人の技術を必要とする木型の作りがあるのです。
木型製作所の視点と、鋳物屋の視点で協議をして最善の木型作りをしていきます。
木型製作をするにあたり、本来であれば鋳造所側より方案図面を書いて木型製作所と共有するのが良いです。
ですがそこまでの図面おこしが出来ていないのが弊社の現状です。
出来る限り口頭ではありますが伝達をして、いままでの製作実績を基に効率の良い木型を作り上げていきます。
自分の製作前に描いた通りに木型が出来上がると感動すら覚えます。
これで良い鋳物ができると、造型をする前から確信出来ます。
油断せず、最後は人の手に委ねますので、しっかりと最後の最後までは気を抜くことが出来ません。
良い打合せ・良い鋳造方案・良い木型製作・良い砂型造型・良い被せ・良い溶解・良い鋳込み、、、良いが繋がって繋がって良いステンレス鋳物になります。
この工程の一つでも良くないになってしまうと最悪は社内不良になりますし、救済できたとしても後工程がとても大変です。
随分と写真をほったらかしにしてしまいました、そろそろ写真の解説をしようと思います。
砂型の表面にフランジがみえていますね、このフランジは吸込み側のフランジになります。
ポンプ部品を鋳物で作ることがおおいのですが、ポンプだけに吸い込むフランジと吐き出すフランジの大きく分けて2種類あります。
この吸込み側のフランジ方案をするときはステンレス鋳物場合、しっかりと押湯を取らなくてはなりません。
吸込み側のフランジは砂型の下の方に向いておりますので一旦はフランジの表面で砂を見切る必要があるのです。
その見切った状態が写真となります。
砂の中の解説とその上の造型を書こうとしたのですが私の語彙力の限界がきてしまいましたのでまた次の機会に!!
ありがとうございます。