2024.11.23
鋳物屋ですので造型は毎日毎日しております。
たくさんの形状があり、弊社の場合は小ロットの多品種になります。
ですので毎日が違う形を造型して鋳込みを行っている訳です。
造型とは木型(模型)に砂を充填していく作業になります、ざっくりいうと。
鋳物の砂をしっかりと隙間なく、一定の圧力で、感覚的になりますが砂を確実に詰めていくのです。
簡単な形状もありますが、往々にして砂を詰める技術が必要となるのが複雑形状です。
複雑な形状を指先で感じることが凄く鋳物屋にとって大切な感覚となります。
指先で今砂の中に埋まっている木型の状況を判断して砂をコントロールしなければなりません。
砂がしっかりと詰まっていないと後工程が非常に大変で涙ものです。
最悪の場合は社内不良にすることもあります。
写真のステンレス鋳物は砂詰めがしっかりと出来ている鋳物と見る人が見れば分かります。
見切り線にバリが少ないという事は、しっかりと砂が詰められており強度も出ている。
もちろん被せの作業の精度も高いと言えると思います。
連係プレーですね。付け根付近に砂が付着しているのは、ショットブラストを軽めにしているからです。
ちゃんと砂は除去しますのでご安心を。
久しぶりに大型のケーシング鋳込みしました。
なかなか緊張感があり、現場も鋳込みを迎える日までは工程の精度もぐっと上がります。
主型も芯取も被せも気を抜くことが出来ません。
電気炉を2基使って鋳込みをするダブルチャージのステンレス鋳物は、今も昔も緊張感が半端ないです。
ボディーに足がついているタイプのケーシングは肉の引っ張り合いで割れが出ますので、しっかりと冷やし金を置いております。
もう一台鋳込みを行いますので、緊張感を保って安全安心の鋳物作りをいたします。