2024.11.15
まだ触ることが出来ないほどの熱を帯びた金属の塊を目の前にしてゾクゾクしてしまいます。
前々日に鋳込みを終えた素材ですが、写真では伝わりにくいと思いますがまだ表面は熱くて触れることができません。
眩しいくらいの溶けたステンレスのお湯の状態からこの形になるまでに様々な工程を経てここにあります。
一枚の図面から始まったこのステンレス鋳物素材、やっと形になり命を吹き込むことが出来ました。
大げさに書くとそんな気分になります。
真っ赤に色づいていなくても金属はその中に熱量を貯蓄しています。
荒々しくて逞しくて図太い押湯がなんともいえない存在感で仕上げの順番を待っているのです。
ペンがあのサイズですので、なんとなくでも大きさは分かっていただけると思います。
良い品ものを作るためには、これくらいの押湯サイズが必要になるのです。
約200φの押湯が4ヶ所ついている素材なんです。
弊社では大型サイズになりますので、電気炉を2基使って湯量を稼ぎました。
あと残り3台を確実に美しく鋳込んでいきます。
刷毛目が出ておりますが、均一でとても綺麗なステンレス素材です。
最初の写真と同じもので、別の部分を撮影しました。
こちらの表面もまだ熱くて触ることができないので、写真には写っておりませんが扇風機を回して冷やしております。
熱すぎると次の工程に進めませんからね、それに怪我のリスクが高まりますので。
均一の肌を見て、こちらの写真もゾクゾクしてしまいます。
仕上げていく過程で、こちらの刷毛目は薄くなっていきます。
もっと良い品質の高いステンレス鋳物作りを常に目指し行っております。
お客様に安心をしていただき、次の仕事に繋がるように引き続き良いステンレス鋳物作りに尽力いたします。