2024.10.31
鋳物の肌のことを、「鋳肌」と言います。
この鋳肌には等級があって、その綺麗さは工程や設備などで変わってきます。
等級というだけあって、見た目の美しさを言われることもあります。
機能性とは別の物体の美しさです。
表面に少し傷があってもそのユニットの能力には関係ないと思いますが、そうではないのです。
鋳物とは言え、その見た目はここ最近はとくに品質面から見て重要な要素となっています。
確かに別の業界で言うと新車を買って納車されたときに、ボディーが凹んでいたら指摘をしますよね。
ディーラーあら性能に影響ないと言われても、そういう理屈ではないですから。
使う前は綺麗であってほしいと願うもんです。
下の写真は昨日鋳込みを終えたステンレス鋳物です。
砂型より取り出した状態の鋳物になりますので、表面に少し砂が付着していますね。
ここからショットブラストをして表面を綺麗にしてから次の工程に進んでいきます。
押湯の切断や表面の溶接補修等、グラインダーやサンダーで表面を整えていきます。
各担当が最善を尽くして綺麗なステンレス鋳物になる様に力を使っていきます。
綺麗な鋳物を作るためには木型作りから考えねばなりません。
途中の工程で万が一手直しがたくさん必要な鋳物をつくってしまったら後工程は涙涙です。
綺麗にするのではなく、綺麗な鋳物が出来る工程を管理をすることが重要です。
そして社員の意識の中に綺麗な鋳物を作る大切さを浸透させることです。
時間はかかりますが、絶対に伝わっていきます。
本日も引き継続き良いステンレス鋳物を作っていきます。