2024.10.23
この曲線がよく形状として出すことが出来たなと、現場の鋳物をみて思うのです。
昔からある形ですが、この形に辿り着いたことが凄いです。
ポンプの用途や性能にあわせて何もないところから1本の線より描くのですから。
設計者の熱意と言いましょうか、より良いポンプを作りたい気持ちが集約しているようにも思えます。
図面を描き、そして木型を製作していく流れも凄すぎる。
流体物がどのように流れどこに辿り着いていくのか、流れを作る仕事は本当に素晴らしい。
木型から砂型を造型していくことも鋳物屋の我々にとって大変学びのある仕事です。
造型は砂を単純に充填すればよいものではないですから、砂を充填したら必ずそれを抜きとらねばなりません。
そこまで考えてから仕事に取り掛かります。
造型とは、なんども表現してきたことですが正確な空間を作ることです。
写真は実際の現物がそこにありますが、砂型造型は空間しかありません。
そこに溶けたステンレスが流れ込んで初めて現物となるわけです。
鋳込みをしたばかりの素材はバリが咲いたりと形成作業に時間がかかります。
ここまで滑らかに仕上げた仕上げ力も凄いもんです。
良い鋳物を作りたい気持ちが伝わってきます。
いつ頃から食べるようになったのか、銀杏です。
食べ方はいろいろありますが、一番最初に出会ったのは茶碗蒸しではないかなと記憶をさかのぼってみます。
茶碗蒸しの底の方から出てきた何かの実って存在の銀杏。
これを最初に食べようと思った人は大変偉い方だと私は思うのです。
人間が銀杏が美味しいと思ってきたらこそ、今も各地のお店で銀杏に出会えるのです。
先ほどの鋳物と同じ、何事も敬意を払い関わっていこうと思います。