社長ブログ

鋳物屋365日ブログ ~その254~

2024.09.12

鋳物はさまざまな形がありますので、本当に図面を見て頭から煙がでそうな時があります。
ゆっくりと頭に立体を描いていって、その形状をしっかりと把握するのです。
図面をみながら木型をみるとより分かりやすいです。
「そういうことか!」閃きがが頭に走るのです。
その時は少し理解まで辿り着いた安堵感の余韻に浸ったりします。
コーヒーを一口飲んで、ふぅ~・・・てな具合に。
そこから方案作りをしたりと、やっと木型と話しが出来るような感覚です。


写真について解説をします。
今回のブログに載せている写真はどうんな状態かというと、巾木に湯が回りバリが咲いている状態です。
円柱状にバリが咲き、一部は湯が待っていないので破れたように見えますね。
この部分は本来湯が回ってはいけない部分になります。
巾木ですからね。
薄いから直ぐに除去出来るかというと、そうでもなくて結構やっかいな奴なんです。
このバリにガスが逃げて隠れている可能もあるので要注意です。
このバリを咲かさない様に木型のコンディションを常に確認して、もしもの時は修正を行うのです。
良いステンレス鋳物を作りには木型の整備は必須となります。