社長ブログ

鋳物屋365日ブログ ~その247~

2024.09.05

いつも上手くいった鋳物のブログを書けることが良いのでしょうが、今回はその反対のお話し。
時には課題を大いに感じることもあるのです。
2枚の写真が上下にあると思います、この写真に写っている部分は同じ部分の鋳物形状です。
ぱっと見て随分違うと思われるでしょうが同じ部位の鋳物となります。
どうしてここまで見た目が違うのか、、、正直にお話しすると造型が上手くいっていないのです。
この部分は品物部分ではないですが、とても重要なところです。
しかもこの棒状のところを棒に沿って見切らないといけませんので技術が必要となります。
一枚目の写真は筋が何本も走っているところが見れますよね、用をするに見切り面がガタガタになっているのです。
品物面ではないから良い・・・では済まないほどに課題を感じます。

その反対に2枚目の写真はどうでしょうか?
棒状の表明はつるんっとしている印象を受けると思います。
これが正解の形となります。
見切り部分に多少のバリが咲く程度で鋳込まれている、まさにこれが技術なのです。
失敗を課題として受け止めて成果に繋げてくれると技術は絶対に向上します。
これからも失敗から目を反らすことなく課題を正面から受け止めて、良いステンレス鋳物を鋳込み続けていきます。