社長ブログ

鋳物屋365日ブログ ~その234~

2024.08.24

鋳物素材には様々な形がある。
造型して抜型し易い形状や、そうでないややこしい形状もたくさんあるのだ。
(ちなみに抜型とは、砂型から木型を抜き取る作業のことである)
いかに精度ある砂型を造型していくかを日々考えて、木型に反映をしているのです。

今回ご紹介をする写真には「見切り線」があるのがお分かりにいただけるでしょうか?
写真の中に映る縦横線の部分です。
この線上の部分で砂型は分割されているのです。

丸い部分を丸いままで造型すれば見切り線もなくより綺麗な鋳物ができると思われるでしょう。
しかしながらその造型をすると抜型が出来ないのです。
砂型とは綺麗な砂型作りは当然として、その砂型を組み合わせた時にどれたけ精度ある空間を作るかが大事なのです。
見切り線を横着して砂型を作り替えることもあります。
最悪は素材が不良になる場合もあります。
見切り線をみて良いステンレス鋳物作りにをひしひしと感じております。