2024.08.09
バリが咲くという表現をします。
鋳物の世界だけでなく、バリはいろんな業界に咲いております。
品物ではありませんので当然除去するのですが、結構やっかいな存在です。
写真の様に薄い形状なのですがグランインダーで削り取るか、ガウジングで飛ばすか状況により判断します。
バリは除去したらそれでお終いではなく、さらにやっかいな事に除去面にガスを巻き込んいることがあります。
翌々目を凝らして見ると欠陥を見つけることがあります。
バリ=欠陥があるかも知れないと注意をはらうのです。
バリはいいところがないと思うのですが、ただあえてバリを作ることもあるんです。
バリが出来る原理として、そこに隙間があるわけです。
芯取をせっとする巾木と砂の芯取との間に1ミリ程度の隙間があれば湯が回っていきます。
この1ミリの差があるからこそ、巾木と芯取が干渉することなくセットされるのです。
ですのでバリは厄介な存在ではありますが、嫌われながらも活躍しているのです。
役目をしっかりと理解すること、バリは必要最低限であることが大切です。
ちょっと地震には驚きましたが、気持ちを引き締めて本日も良いステンレス鋳物作りに取り組みます。