社長ブログ

鋳物屋365日ブログ ~その194~

2024.07.14

切断は真っすぐな面を想像するが、鋳物の形状は必ずしも真っすぐで平坦な素材ばかりでない。
むしろ曲線があつまってその形状を成しているものが多い。
その曲線をいかに綺麗に造型するか、そして仕上げの時にいかに綺麗に形をだすか腕の見せ所です。
まず大切なことは形状をしっかりと把握していることです。
これから自分が形成する素材の形を理解しなまま切断に入ると上手くいきません。
良くないケースとして肉が残り過ぎたり、その反対に肉が薄くなったりしてしまいます。
そうならない為に形状を理解することが大切なんです。
上記の写真はガウジングにてインペラーの押湯を切断している場面です。
曲線ですので、しっかりと形を理解してすすめていることがよく分かりますね。
中央からガウジングして外周を最後にするところなんか、歪に対しても対応をしていますね。
良い仕事をみると気持ちが良いもんですね!