社長ブログ

鋳物屋365日ブログ ~その186~

2024.07.06

鋳物素材をお客様に納品して、次の工程は機械加工があります。
その間に検査などありますが、機械加工の工程はその現場を見るだけでも体が熱くなります。
鋳物作りを専門としてやってきておりますので違う工程を見ると本当に勉強になりますね。
その道の専門的な知識や思いなど、話しをしていると時間があっという間に時間が経ってしまいます。

鋳物素材には加工代が設けられています。
鉄やアルミや銅、ステンレスでそれぞれ加工代の設定は違うかも知れません。
福山ステンレスの推奨加工代は片肉5ミリです。
お客様の要望でそれ以上の時もありますし、形状によったら片肉10ミリを設定する時もあります。
状況により様々です。

さて写真はステンレス鋳物に加工代のケガキ線を入れた素材になります。
鋳物素材にちゃんと加工代が正しくあるか線をけがいて確認をしまう。
あってはならないのですが、ぱっと見良品に見える鋳物もケガキ線を入れることで加工代が少ないことがわかったり、素材自体に歪が発生していることを発見できたりします。
このケガキ線を入れる仕事も時間を要しますので、良いステンレス鋳物を常にお納めすることで時間ロスを防ぐことが出来ます。
各工程の仕事が安定して進むよう、これからも良いステンレス鋳物作りに取り組みます。