社長ブログ

鋳物屋365日ブログ ~その162~

2024.06.11

写真はとても小さな芯取で、サイズ感は手のひらに数個乗るようなサイズです。
ここまで小さいと砂の崩壊性をよくしておかないと後工程が大変になりますので、セラビーズの新砂を使用します。
後工程が大変とは、砂が抜けなくて、タガネなどでごりごりしないといけないのです。
小さいとはいえ、この芯取に不具合があれば素材全体が不良品となってしまいます。
一つ一つ気を抜かずに作っていきます。
肩が凝ってしまいますが、その大変さが良いステンレス鋳物作りに繋がっていくのです。
鋳物には素材にした後から機械加工で穴あけなどいたします。
しかし今回の穴は特殊な形をしており、鋳物の段階で開ける「鋳抜き穴」という形状になります。
素材全体の形もしっかりと形成をして、穴も正確に開けていかねばなりません。
これからも確実に形を作っていきます。
さらに良いステンレス鋳物作りに誠心誠意取り組みます。