社長ブログ

鋳物屋365日ブログ ~その154~

2024.06.03

電気炉は定期的に築炉をします。
築炉とは電気炉の内面の耐火材部分を定期で交換することです。
常に溶けたステンレスに触れている部分ですので、約100チャージを目安に築炉をします。
チャージとは溶解をした回数になります。

弊社では仕事の日はほぼ毎日溶解をします。
常温から1650度まで上昇し、そしてまた常温に戻る。
これを繰り返すのです。
鋳物屋にとっては心臓部といって過言ではないと思います。
大切な築炉ですので、焦ることなく確実にその仕事をこなさねばなりません。
週末の休みの時間を使っていつも社員が対応をしてくれています。
本当にありがとう。
さて築炉の次は焼結という、これまた大事な仕事があります。
本日はその焼結を行います。
耐火材を交換して初めて溶解して、その耐火材を焼き固めて表面に焼結層を作っていきます。
こちらの仕事も非常に気を遣う仕事ですので焦らず正しい手順で行います。
では本日も良いステンレス鋳物作りに真剣に取り組みます。